休みになるとPCの環境が変わっていたり、見直したりで、この話題をよく書いていますが(2019年版はこちら)… withコロナでひさしぶりにお出かけしたので、再び「GPSログと写真のGeoTagの付け方」についてです。前の自分の記事を見ていて「カシミール」をサイド試したのですが、どうもアプリが重たかったり何やらプラグインを入れる必要があったりと分かりづらかったので、再びワークフローを見直してみました。
GPSロガー
まず、ロガーはiPhoneアプリのZweiteGPS。これは非常にいい感じなのですが、今回1点問題が。iPhone7のストレージ容量が少ないせいか、何かのきっかけでうまくログが書けなくなってしまうことがあるようなのです。たまたまアプリを起動して気づけば問題なく再開できるのですが、今回の旅の中でも、気づくと途切れていることがあったのでどうにか考える必要があります。ちなみにこれは、アプリではなくスマホ自体の問題のようで、Google MapsのTimelineも途切れていました。おそらく解決には、スマホの中身の整理ないしは、買い替えが必要かと思われます。また、スマホをロガーとして使うのは別のデバイスが不要でとても便利なのですが、やはりバッテリー残量が気になります。ただでさえ、旅先ではバッテリー残量が気になるのですが、万が一GPSログしていることで余計に減りが激しくなっているとしたら困ります。
で、なにか良いGPSロガーがないかと、物色をしていたのですが、、、ないですね。この写真にGeoTagをつけるという話題は、どうもオワコンのようで見つかる記事や製品は10年前なんてものが多いです。一方、フィットネスやアウトドア用途のGPS機能搭載のスマートウォッチは多く見つかりました。数万円で購入できるので、いっそのこと自転車でも使えるGarminのスマートウォッチを買うか!とも思ったのですが、いったん思い留まりまして、、、原点回帰ということで取り出して来たのが、ソニーのGPSロガー専用機、GPS-CS3Kでした。
改めて確認すると、「ソニー製単3形アルカリ乾電池1本使用時で15時間」との記載があります。確かに1日中歩き回る旅行でも、1日1本でバッテリー残量を気にせず利用できるのは助かります。また、単三電池なら現地調達も簡単です。(というのを思い出しました笑)逆に、GPS-CS3Kをあまり使わなくなったのは、なんでだったのだろう。おそらく、使うたびに乾電池を捨てる必要がありなんだかエコじゃないなと思ったのと、その代わりに使っていた充電池エネループがヘタってきて使用時間が不安になったから、な気がしました。が、定かではありません。
とはいえ、利用再開してみたのですが、さすが専用機、いいですね。1日電源ONでもまったく問題なく、またGPSログの精度などは少なくとも今回は気になるものではありませんでした。ビルの多い街歩きなどでは、携帯+GPSの方が精度は良さそうではありますが、そこまでこだわるものでもないのでよしと。
ログ変換〜GeoTag付け
続いてGPSログの書き出し〜GeoTag付け。GPSでの軌跡のログを、汎用性の高い「GPX」で書き出し/変換して、時刻をベースに写真のExifに位置情報をつける作業です。従来はSonyのGPS ImageTrackerが使えたのですが、何らか別手段を探す必要があります。
で、今回はこうしました。GPSログ変換の定番、GPSBableを使って、GPS-CS3Kのログ「NMEA1803 sentence」を「GPX XML」に簡単に変換できます。どちらでも良いかもしれませんが、GPXにはVersionが1.0と1.1があるようで、Optionに`gpxver=1.1`とすることで、最新(?)のバージョンで変換が可能です。
そして肝心のGeoTag付。ここがなかなか苦戦しました。GPXから写真にGeoTagをつけるアプリは探すと結構見つかります。初めに試したのが、GPXtoExifというアプリでした。なかなかいい感じだったのでこれでいいやと思っていたのですが、なぜか、ZweiteGPSのGPXからはうまく付けられるのに、GPS-CS3Kから作ったGPXや、Google MapsのTimelineからDownloadしたGPXではうまく付けられないということに遭遇しました。いろいろ試行錯誤した結果、いくつかの問題点があることがわかりました。
- Google MapsのTimelineからDownloadしたKML→GPS:Track情報のログに時間情報が含まれていないため、GeoTagできない。=これはある意味当たり前。プライバシーなどの配慮でこういう仕様になっているのでしょうか?
- GPS-CS3Kから作ったGPXにはtrackとしてログが入っているが、ZweiteGPSの場合はwaypointになっている?この違いが関係しているのか?
例えば、VS CodeのPlugin Geo Data Viewerなどで見る限り、変換後のGPXに問題はなさそうで、うまく軌跡が取れているのです。もし、例えば、TrackとWaypointの違いだとしたら、GeoTaggingできるアプリの仕様次第でうまくいくアプリがあるのでは?と別のアプリも試してみることにしました。
で、いくつか試して結果、うまくいったのが、Jpeg GPX Mergerでした。どのアプリが良いとか悪いではなくあくまで動作仕様だと思いますし、本当の原因についてはよくわかっていませんが、とにかく、相性の良いアプリが見つかってよかった。アプリも専用のexeとかではなくJavaアプリ(jar)なので、PCのプラットフォームに依存せず長く使えそうです。
GeoTagつき写真を楽しむ
ここが本来一番大事なところですが、位置情報のついた写真の楽しみ方です。今回たまたま見つけて、気に入ったのが、GeoPhotoです。MicrosoftStoreでPro版を700円で購入しました。動作もさくさく、UIがUWPアプリならではでやや(今となっては)クセがあり気になるが、慣れれば問題なし。何より表示される地図やUIがきれいで写真を気持ちよく見返すことができるアプリでした。
そしてGeoTag後の写真はGoogle PhotosにもUpload。Googleさんがいい感じに整理してくれるのを待つことにします。Google Photosは、地図Viewも進化していますし、位置情報がついていると検索にも引っかかりやすいと思われ、位置情報がいつか役立つといいなっと。久しぶりにエネループを新調しようかな。そして、ロガーとして物色していたGarminのスマートウォッチが気になる。物欲が..笑