ちょっと気になっていたところ、ちょうど図書館で見かけたために、借りて読んでみました。
興味を持った理由は、NHKの番組制作者が、データビジュアライゼーションについて語っていたという点でした。
さらに、読み始めてから気づいたのですが、
- NHKスペシャルなどで自分が実際に見た番組の話題も多く
- Twitterや職場の身近な仲間でも話題になった「AIひろし」の話あり
- さらに 2017年の冬に参加した Data Visualization meetup 2017 で登壇された方の一人が、NHKの斉藤 一成さんで、ちょうど関連する話を聞いていた
と、いろいろと偶然のつながりが重なり、とても楽しく読むことができました。
全体の構成はこんな感じでした
- データビジュアリゼーション、視覚情報のつよさ、鳥の目、虫の目、魚の眼
- データとAI, 人の関係
- 伝えるということ ジャーナリストとして、だからこそ10秒で伝わる言葉も大切にしている
- 最後に、社会課題の解決の糸口としての、データについて。ビジョン。データでいのちを描く、救えるいのちがある
なかでも、気になった点をピックアップすると、
- 人間が外部から情報を得る手段としての「視覚」の割合は8-9割と大きい。=データビジュアライゼーション・データジャーナリズムの価値は高い
- データサイエンティストが、視点を豊かにするためには、外へ一歩出ることをお勧めします。データを生み出した現実を知ることで、データを血の通ったものにできるはず
- データ分析におけるツールは「望遠鏡」や「顕微鏡」といった道具と同じ
- 数字を見る際、頭の中にモノサシを持つのが大事。納豆パックの粒の数、東京ドームの広さ、収容人数、建物1階分の高さ。データをリアリティをもって感じるために、身体感覚に基づく単位があると役立つ
- データを1000倍処理するために必要になったのが「道具としてのAI」
- AIの3つの役割。1.家族友人 2.道具 3.ブレイン(知的参謀)としての社会解決型AI
- 人に何かを伝えるという行為の目的は、相手を動かすこと
...
そして、よく見ると表紙のイラストが、データ分析の本質的なところを描いていると思います。ここもぜひ注目ください。(帯どかしてほしい〜)
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