自転車購入検討のためここ1ヶ月間くらいは週末ごとに都内(目黒区、港区、品川区あたり)を、自転車でよく走っていたのですが、結構見かけるようになったのがUberEats。大きな四角いボックスを背負った、自転車または宅配スクーターなので、目立ちます。


さらに、都内の赤いシェアサイクルを使っているケースも見かけるので検索してみたら、なんと提携もしていたんですね。

ドコモ・バイクシェアが提供する 自転車シェアリングサービス (2) 〜UberEATSとの連携

、、というのはさておき、サービスを知った当初は何でタクシーやさんが宅配?と思ったものですが、今回、このUberEatsのボックスを背負った方同士が、道端でなにやら話をして情報交換?雑談をしているのを見て、「あ、これタクシーの運転手」がやっている光景と同じじゃん、と気づいたのです。UberEatsの自転車は都内に好き勝手いて、需要が発生すると最適な自転車が対応する、という構造と思われます。

つまり、Uber(およびUberEats)は、

  • ヒトやモノを動かす、移動する Job to be Doneに対し、需要者と供給者、加えて移動手段をマッチングする、クラウドソーシングを物理的な移動に特化させたもの

だったんですね。

特徴的なのは、移動手段は自分では用意せず、その場だけを提供し、マッチングを高度に効率化することで、移動手段をその場に呼び込んでいる。

例えば、Uberの場合は、

  • 移動するのは人
  • 移動手段として、もしくは相当のドライバーと車をマッチング

Eatsの場合は

  • 移動するのは食事
  • 食事を提供するレストランと、食べたいお客さんをマッチングし、
  • さらに移動手段として、オカモチをマッチング

完全に「自社の強み」を異業種に展開するというすばらしい新規事業の進め方なんだなぁと改めて感じた次第です。

さぁ、そうなると次にUberがやる業態はなんだろうなぁ、と思うわけです。需要、供給、移動手段それぞれが十分にあり、そのマッチングさえすれば回りだすような何か、というところになるかと。

  • 大本命で行くと荷物の宅配便ですが移動手段が枯渇してそうな気もします
  • もっと特化して、企業内とか、工場の中とかに特化するとどうかなぁ。でもその場合は、マッチングの強みというよりは、経路制御とか自動運転とかが必要になりそうですね
  • リアルな物理的な移動って考えると、旅行とか、、、うーん。
  • 旅行と言えば、現地旅行ガイド!のマッチング。これは欲しい。マッチングはあっているが、移動手段をソーシングではなく、「ナレッジ」のソーシングだなぁ、惜しい。けどなんかありそう。。

、、こう考えるとタクシーにしても食事宅配にしても決してニッチでもなく、さすが、すばらしい領域を選んでいるんだなぁとも思うわけです。(偉そう笑)