新規事業を考えようという活動をしていると、かならず出てくるワードが「ビジネスモデル」。ビジネスモデルとは「自社のビジネスのお金の流れとそれによって生まれる継続的な競争優位性」を説明したもの。その表現・理解の際、特に有用だと感じているのは「ビジネスピクト図」。ステークホルダー間の、価値とお金の交換の流れ・移動を、一枚で表す。


だが、ビジネスモデルを勉強しよう的な会で、いつも「もやっと」することがある。なぜなんだろうと考えた中、このもやもやの原因に気づいた気がする。それは、ビジネスモデルを学ぶのは発見もあり楽しいのだが、決してそこから、新規事業は生まれない、ということ。ビジネスモデルを勉強したいのではなく、新規事業を考えたいモードだったのだ。

過去の(成功した)ビジネスモデルは、当該ビジネス固有の事情、背景を多分に受け入れ、活用してできている。だから、これと同じビジネスモデルをやろう、といっても、そこから何か価値が出て来るわけではもちろんないし、また、既存の自事業や考えている新規事業にあてはめようと考えるのはどうも遠回りに感じてならない。(既存ビジネスの新たな収益の方法を模索するモードならいいが、新規事業モードだと)

だから、ビジネスモデルを学ぶ意味がないといいたいのではない。どう考えても、インプット、引き出しとしてのビジネスモデル研究は非常に有用である。繰り返しになるが、競争優位性を維持するために、事業アイデアと自社の状況がアジャストできるうまいビジネスモデルがあれはそれは大いに参考にできる。知らないモデルを一から発明する必要はない。

こんなことをつれづれと書きながら至った、自分の中での結論は、事業を考える際の順番だ。まず、顧客と提供価値を考えよう。その後、ビジネスモデルキャンバスを考えるはず。そこで登場するのがビジネスモデルの引き出しと、ビジネスピクト図。主要活動、キーパートナーのバリエーションを膨らますために、過去のビジネスモデルの資産を活用しよう。改めて書いてみると、教科書どおりですね笑

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
アレックス・オスターワルダー
翔泳社
2012-02-10


ビジネスモデル集だけをいくら眺めていても、知的好奇心は満たされるが、提供価値ややりたいこと、は生まれてこない。素直に、ビジネスモデルの勉強会では、「新規事業を考えよう」と欲を出さずに、あくまで「ビジネスモデルの成功事例を学ぶ」モードになろう笑

ということでした。